冷酷姫に溺れて。

俺がリビングに戻ってくる頃には仲直りしていた。

「玲音、あーん」

しかも、ケーキ食べてる。

「りり」

ちゅっ。

「ちょっと!不意打ち禁止!!」

「つい可愛くて」

「もう!!」

何してんだか。

「あ、千影いたの?」

いるわ!

「お前もケーキ食べる?」

「いらない」

「そーお?」

これ以上ここにいるのはやめよ。

なんかムカつくし。

「もう寝る」

「おやすみ」