ウエディングドレスを着せてやろう

「言い方が少しきつかったな。
 こちらからお願いしているのに。

 そうだ。
 上手くお前がこのミッションをこなせたら、なんでもお前の願いを聞いてやろう」

 なにがいい?
と問われて、花鈴は詰まる。

 急にそんなこと言われても……。

 花梨の頭の中には、何故か、雑誌でよく見る札束の風呂に入っている人が浮かんでいた。

 いやいやいや。
 特にお金に興味ないし。

 次に花鈴は山のようなスイーツに囲まれていた。

 いやいや、太るし。

 ……意外と思いつかないもんだな、と思ったとき、頭に浮かんでいた。

 温泉に入ってほっこりしている自分の姿が。