ウエディングドレスを着せてやろう

「ねえねえ、あんたの彼氏って、格好いい?」

「はあ、かなり」

 疲れていたので、そう思ったままを口にしてしまう。

「えーっ。
 そうなのっ?

 じゃあ、あんたの彼氏の友だちも期待できるかなあ?」

 いや、知りません。

 っていうか、その電話の最後に出てきたという専務の友だち誰なんだ、と思いながら、詩織と別れ、家に帰った。

 ふうー、なんか今日も一日疲れたけど。

 やっぱり、ちょっと遊んで帰るくらいの方が気分転換になっていいな、と思いながら、ベッドに転がる。

 その瞬間、ふと光一の声が頭に蘇った。

『……お前、もしかして、あの箱開けてないのか』

 あの箱って……

 たぶん、これだよね?
と花鈴はベッドの下を見た。