ウエディングドレスを着せてやろう

 そのせいか、詩織に、
「西辻の彼氏、テンション高いねーっ」
と今まで言われたこともないようなことを言われてしまう。

「彼氏さん、今度、お友だち紹介してくださいよーっ」

 そう詩織に言われ、もう一度、今の変な声が出せるだろうかと身構えたとき、横から田畑が顔を近づけ、言ってきた。

「了解です~。
 今度、紹介されます~」

 お前、今まで何処に消えてたーっ。

 何故、ちゃっかりこんなときだけ現れるっ? と思っていると、詩織は笑い、
「なんだ。
 そっちも呑んでるんですか。

 じゃあ、今度、合コンしましょうー。
 西辻にかわりますね~」
と言って、花鈴とかわった。

 どっと疲れた感じに花鈴が出てくる。

「お、お疲れ様です……」

「いや、お前、彼氏にお疲れ様おかしいだろ……」
と言ったあとで、

「今度おごれよ、彼氏のフリしてやったんだから」
となんとなく言ってしまう。

 自分はもっと彼女に世話になったのにな、と思ったとき、ふと気づいた。