ウエディングドレスを着せてやろう

 光一はそんな花鈴の視線を受けて、少し微笑み、
「……とても大切な人ができたと母に言ったんだ」
と言う。

「お前を好きになって、俺の毎日は変わった。

 明日が待ちきれない毎日。
 明日が来なければいいと思う毎日。

 お前に会えない日は、早く明日が来ればいいと思うし。

 お前と出会っているときは、このまま時が止まってしまえばいいのにと思う」

 わ、私は、そんなご大層な人間ではございませんっ。

 お母様のような方ならともかく、私などっ。

 そんな風に大事に思ってもらえるような人間ではありませんっ、と花鈴は目眩がしてきて俯く。

 だが、光一はそんな花鈴にトドメを刺すように耳許で囁いてきた。