ウエディングドレスを着せてやろう

 え?

 サンダルを?

 っていうか、慶次さんって?

「慶次さんって誰ですか?」
と小声で花鈴は光一に訊いた。

「うちの父親だ」
と言う光一も、なんでうちの親はサンダルを食べてたんだ、という顔をする。

「花鈴さん、ありがとう。
 私、ここのあんみつ好きなのよ」

 先程の手土産の袋を見て、満里奈は微笑む。

 はい、専務にそう伺って買ってきたんですっ。

 けど、サンダルはっ?

 サンダルはどうなりましたっ?
と光一と二人で身を乗り出してしまう。