そして、花鈴たちは光一の車で出発した。
光一の母親が最近、住んでいる家に。
最近、住んでいる家ってなんなんだろうな~。
ちょっと前まで住んでいた家とか、今度住む家とかあるのだろうか。
庶民にはよくわからないのだが、と思いながら、花鈴は光一の車の助手席で硬直していた。
どんなすごいお母さんなんだろうな。
嫁になろうという娘が庶民だと知れたら、ムチで打ってきたりしないだろうか、と不安になる。
花鈴の頭の中では、何故か、花鈴はヴェルサイユ宮殿の前にケモノに背中を引き裂かれた着古した服で放り出されていた。



