ウエディングドレスを着せてやろう

 階段でも光一がほら、と手を差し出してくれ。

 いえいえ、歩けますけどね、ひとりで、と思いながらも、その手を借りた。

 子どもの頃は、お姫様のベッドに憧れたけど。

 お姫様のベッドなんてなくても、今はなんだかお姫様な気持ちだよ、と花鈴は光一に手を握られながら、小学生のときの自分に呼びかけていた。