ウエディングドレスを着せてやろう

「今まで挨拶も謝罪もしなかったことを深く反省しています。
 実は、私は高校生のときの花鈴さんと――」

 まさか!
 娘を手篭(てご)めにっ?

「一緒に写真を撮らせてもらったんです」

「……そうですか」

 他に言いようもなく、尚成はそう言った。

「お父さん」

 ……はい。

 光一は緊張した風に言ってくる。

「私は、今度はぜひ、お父さんとも一緒に写真を撮りたいと切に願っています」

 ……何故ですか。

 光一は、一緒に結婚式の写真に収まりたい、という意味で言ったのだが、緊張のあまり、言葉足らずだったので、なにも伝わりはしなかった。

 が、尚成に、光一の真剣さだけはよく伝わった。