そのあと、花鈴は愛たちとご飯を食べてから帰った。
花鈴がユニクロの袋を肩にかけ、カサカサ音をさせながら玄関に入ろうとしたとき、
「その袋、なに?」
と背後でいきなり声がした。
ひっ、と振り向くと、安芸が立っていた。
「あ、安芸さん、おやすみなさい」
と反射的に言ってしまい、顔をしかめられる。
「言うの早いよ。
もうちょっと此処に居させてよ」
と言われてしまった。
いやいや、追い払おうと思って言ったわけじゃなくて、反射で言っちゃっただけですよ、と苦笑いしながら、花鈴は白い大きな袋を肩から下ろした。



