ウエディングドレスを着せてやろう

 たぶん、安芸さんの言葉を思い出したからだな、と花鈴は思う。

 おやすみと言うために、此処まで来た、と言った安芸さんの言葉を。

 ……うん。
 おやすみって言うと、なにか一日の最後まで一緒に居た感じがするな、
と思ったとき、扉を閉めかけた光一が振り返り、もう一度、

「……おやすみ」
と言って出て行った。