「開けたら、なにが入ってたのよ」
「三百万円が入っていました」
「三百万の方が夢とロマンと希望がつまってる気がするわよ」
「……そうなんですかね」
開ける前より希望が増えたな、と思う花鈴に詩織は、
「そんなことより聞いてよ~」
と言ってくる。
いつもなら三百万の話に誰よりも食いついてくる詩織が、そんなこと、と金の話を流した。
「今度、斎藤さんと食事に行くんだけどさ。
なに着てったらいいかしら」
「え?
私に訊きます? それ」
「いや、あんたの恋愛経験値が低いのは知ってるわよ。
でもほら、あんた、服とかメイクとか。
嫌味でない程度に女っぽく、サバサバしてるけど、雑の一歩手前くらいで留まってて、意外と悪くないなと思って」
うーむ、褒められているのか、けなされているのかわからない、と思いながら、
「堀口さんは堀口さんがいつも着てらっしゃるような服が一番お似合いだと思いますよ」
と言うと、あら、そうお、とちょっと照れたように詩織は笑う。
堀口さん、可愛いな、と思って、花鈴は眺めていた。
自分もこのくらい可愛く専務の話を語りたい、と思いながら。
「三百万円が入っていました」
「三百万の方が夢とロマンと希望がつまってる気がするわよ」
「……そうなんですかね」
開ける前より希望が増えたな、と思う花鈴に詩織は、
「そんなことより聞いてよ~」
と言ってくる。
いつもなら三百万の話に誰よりも食いついてくる詩織が、そんなこと、と金の話を流した。
「今度、斎藤さんと食事に行くんだけどさ。
なに着てったらいいかしら」
「え?
私に訊きます? それ」
「いや、あんたの恋愛経験値が低いのは知ってるわよ。
でもほら、あんた、服とかメイクとか。
嫌味でない程度に女っぽく、サバサバしてるけど、雑の一歩手前くらいで留まってて、意外と悪くないなと思って」
うーむ、褒められているのか、けなされているのかわからない、と思いながら、
「堀口さんは堀口さんがいつも着てらっしゃるような服が一番お似合いだと思いますよ」
と言うと、あら、そうお、とちょっと照れたように詩織は笑う。
堀口さん、可愛いな、と思って、花鈴は眺めていた。
自分もこのくらい可愛く専務の話を語りたい、と思いながら。



