ウエディングドレスを着せてやろう

「あ、えーと」
と花鈴がなんて紹介するか困っていると、安芸が勝手に挨拶し始めた。

「初めまして。
 花鈴さんの見合い相手の巽安芸(たつみ あき)と申します」

 あら~、どうもどうも、と志木子が孫に服をかけてやるのも忘れて微笑む。

「ん?
 相手が変わってないか?」
と智也が横から口を挟んできた。

「お前、見合い相手の親戚と付き合ってるんじゃなかったのか?」
と言う智也に志木子が、

「別にいいじゃないのよ。
 この方がもともとのお相手なんでしょ?」

 元に戻っただけじゃない、と言ったあとで、

「いつも花鈴がお世話になっております~」
と挨拶し始める。