ウエディングドレスを着せてやろう





「……気のせいでしょうか、専務。
 さっきから、隣のテーブル、人が減ってってる気がするんですけど」

 そう言いながら、花鈴は、チラと詩織たちの居るテーブルを見る。

 最初はテーブルが二つくっつけてあって、広く場所がとってあったのだが。

 気がつけば、姉たちが消え、愛が消え、仙子が消えていた。

 光一もチラとあっちのテーブルを見ると、

「コンパというのは、そうして人が消えていくものだと聞いている」
と深く頷く。

「絶海の孤島のミステリーみたいですね」

 しかも、生き残った奴が負け、という不思議なサバイバルゲームのようだ。

「最後に残るのは我々ですかね……」
と花鈴が呟く。

 いやいや。
 あなたたちは最初からまとまってるんでしょうよと詩織が聞いていたら、突っ込んでくるところだったが。

 詩織は一生懸命、斎藤と話していて、こちらの阿呆な言動に気づくこともなく、LINEで注意してくることもなかった。