ウエディングドレスを着せてやろう

「急に頼んだから、職場から来てくれたんだ」

 日曜までお仕事、大変ですね、と思う花鈴の横で、

 やだーっ、イケメンばっかりっ、やったあーっと詩織たちは浮かれていた。

 視線でわかる。

 見知らぬイケメンなところがポイントかな、と思う。

 幾らイケメンでも社内の人間では目新しさがないから。

 でも、よかった。
 格好いい人ばっかりで、ホッとした花鈴は、椿がまだ黙っているのに気がついた。

「こんばんは」
とスーツ姿ではないが、黒っぽい感じに統一している田畑が椿に話しかける。

「あ、こ、こんばんは、田畑さん」

 すると、詩織たちと話していた、イケメンだがチャラい男が振り向いた。

「あ、すみません。
 私、田畑じゃないんですよ」

 そう自分たちに田畑と名乗った男が苦笑して言ってくる。