ウエディングドレスを着せてやろう

 そしたら、みんな専務に目がいかないだろうから。

 すっごいイケメン来いっ!
と花鈴が思っていると、すぐ後ろから声がした。

「斎藤、こっちだ」
と。

 振り返ると、光一と田畑が後ろに立っていた。

 ひっ、とその近さに花鈴はビビる。

 光一が手を上げ、呼んだのは、やはり、前に居る彼らだった。

 品のいいスーツを着た男の方が笑って、小さく手を上げる。

 感じのいい人だった。

「俺の学生時代の友人の斎藤だ」
と後ろから光一が教えてくれる。

 ああ、如何にも専務のご友人っぽい、と花鈴は思った。