ウエディングドレスを着せてやろう

 


「日曜日、店を八時に予約した。
 次の日、月曜日だから、もっと早いスタートがよかったんだろうが、全員の都合がつかなかったので、申し訳ないが、この案で行って欲しい」

「わかりました。
 次回の開催があるかはわかりませんが、そのときは土曜日で検討してみようと思います」

 うん、と光一が頷く。

 キスのことに触れないよう、まだ仕事モードが続いていた。

「田畑さん、来られるんですよね?」
と花鈴が訊くと、

「……その予定だが?」
と光一は不思議そうに訊いてくる。

「いえ、姉が楽しみにしているので。
 あ、街でたまたま会ったんですよ」

「そうか。
 おねえさんは、ああいうタイプが好みなのか」

「はい。
 田畑さんみたいな長身で少し日焼けした感じの人が男らしくて好きだそうです」
と言うと、光一は微妙な顔をした。

「そうか」
と繰り返す。