ウエディングドレスを着せてやろう

「で、いきなり、すごいドレスを着せられて、写真を撮らされて。

 ……じゃ、って別れてそれきりだったのに。
 なんだかずっと忘れられなかったんです。

 もしかして、恋だったんでしょうかね」

「いや、普通、覚えてるよね、それ……」
と安芸は言う。

「ああでも、僕こそ、ちょっといいなと思ってた君が、光一とスッとまとまりそうだから、取られたらやだなと思って、好きだと思ってるだけなのかも。

 ちょっとコンパまでに考えてみるよ」
と苦悩しながら言ってくる。

 それらのことを全部声に出していうこの人は嫌いではないな……と思いながら、花鈴は見送った。