ウエディングドレスを着せてやろう

『こんばんは』
と今度は文字で入ってきた。

 いや、さっき聞いた、と思いながら、こんばんは、と返すと、
『昼間、専務がどのようなくだらぬ話でもよい、とおっしゃってくださったので、さっき、兄たちと話していた話をします』
と花鈴は入れてくる。

「無茶苦茶カタイですね」

 結局、横から覗き込みながら、田畑が言った。

 気配を消すんじゃなかったのか、と思いながらも、
『了解した』
と光一は返す。

「いや、貴方もカタイですよ。
 その、私がダウンロードしておいた可愛い猫さんのハーイってスタンプとか送ってくださいよ」

「……それやると完全に別人の指示で送ってるってわかるだろ」
と言っている間に、花鈴のくだらぬ話は始まっていた。