ウエディングドレスを着せてやろう

 


 その夜、光一は早めに食事をすませ、風呂にも入って、自室にこもっていた。

 窓際の一番落ち着く椅子に座ったが、なにも落ち着かない。

『お前からLINEが来るだけで、俺は嬉しい――』

 ……なにを言ってるんだろうな、俺は、と思う。

「最近の俺はまるでなにかに操られているかのようだ……」

 信じられないような言動ばかりしている、と呟いたとき、真後ろから声がした。

「それはね、光一様。
 恋に操られているんですよ」

 田畑だった。

「……お前、どうやって入ってきた?」

「えっ?
 普通にドアから入ってきましたよ?」