「付き合ってるわけじゃないよ」
結婚式の写真を撮ったり、職場でミスして叱られたりしてるだけだよ、と心の中だけで思う。
そのとき、ピンコーンとスマホが鳴り、花鈴より先に母や兄が覗き込んだ。
「『土曜日、二人で出かけないか?』」
と智也が読み上げる。
「はい、喜んでっ」
と志木子が、居酒屋かっ、という返事をしていた。
ああ、音声で勝手に入力とかされなくてよかった、と思ったのだが、その横で智也が、
「『はい、喜んで』」
と打っている。
ハートに囲まれたウサギのスタンプまで送っていた。
「なにやってんのーっ」
「だって、お前に任せてたら、なんにも話進まないだろっ。
『楽しみにしています』」
「お姉さんっ、なんか言ってやってくださいっ」
と花鈴は一番年が近く共感してくれそうな義理の姉、誠子に訴えてみたが、カーペットで、赤子を遊ばせながら、誠子は笑って言ってくる。
結婚式の写真を撮ったり、職場でミスして叱られたりしてるだけだよ、と心の中だけで思う。
そのとき、ピンコーンとスマホが鳴り、花鈴より先に母や兄が覗き込んだ。
「『土曜日、二人で出かけないか?』」
と智也が読み上げる。
「はい、喜んでっ」
と志木子が、居酒屋かっ、という返事をしていた。
ああ、音声で勝手に入力とかされなくてよかった、と思ったのだが、その横で智也が、
「『はい、喜んで』」
と打っている。
ハートに囲まれたウサギのスタンプまで送っていた。
「なにやってんのーっ」
「だって、お前に任せてたら、なんにも話進まないだろっ。
『楽しみにしています』」
「お姉さんっ、なんか言ってやってくださいっ」
と花鈴は一番年が近く共感してくれそうな義理の姉、誠子に訴えてみたが、カーペットで、赤子を遊ばせながら、誠子は笑って言ってくる。



