ウエディングドレスを着せてやろう

 


 わあああああっ。
 すぐ既読にしてしまったああああっ。

 待っていたと思われただろうかっ。

 ダイニングの椅子に座り、スマホを見つめる花鈴は焦っていた。

 だが、顔には出さないようにする。

 何故なら、自分の周りでは兄夫婦も来て、家族団欒が繰り広げられていたからだ。

 兄が言う。

「今の車、自動運転できるんだけどさー。
 あれって、白線に沿って走るじゃん。

 そんなに白線を信用していいのかって思うんだよね」

 むしろ、疑う理由は何処に?
と思いながら、さりげなくスマホを見ていると、

「なにやってんだ、早く返事を送れっ」
といきなり横から兄が言ってくる。

 ひっ。