ウエディングドレスを着せてやろう

 ……何処の赤子の写真だ、これは、と花鈴のアイコンを眺める。

 見たこともない愛らしい赤子が微笑んでいた。

 このアイコンのせいで、子持ちのママさんのアカウントだと思っていたのだ。

 そして、何故、『いっちゃん』だ。

 お前の名前の何処にも、『い』はないぞ。

 グループのメンバーで誰だかわかる人間と、誰だか推測できる人間を消していって、残った中から、新人っぽい言葉遣いで絞り込んだのだ。

 どれが西辻かはわかったが。

 いきなりLINEで話しかけるのもな、と思いながら、光一は出社した。