ウエディングドレスを着せてやろう

 まあ、何処の会社にも居るものだが、と思う光一の手を取り、田畑は言ってくる。

「頑張りましょう、光一様。
 安芸様には幾らでも代わりの女性がいらっしゃいますが。

 光一様にはおりませんから」

 何故、言い切る……と思う光一に、田畑は深く頷きながら言ってきた。

「頑固な光一様は、安芸様と違って、いいと思う女性になんて、なかなか出会えませんでしょうしね」

 こいつ、主人に頑固とか、と思いながら、光一は主張する。

「誰が西辻のことを好きだと言った。
 俺は誰のことも好きになんてならない」