ウエディングドレスを着せてやろう

 もう昼休みも終わる。

 とりあえず、質問には答えたし、今度こそ専務室に行くのだろうと思って、頭を下げた。

 顔を上げると、今度は時間は戻ってはいなかった。

 廊下に光一の姿はない。

 いや、なくていいんだが――。

 ……ちょっと寂しいような、と思いながら、無意識のうちに、ロッカールームでブランケットをもふもふしていると、やってきた詩織が、

「なにっ?
 今度はなにがあったのっ?」
と心配しているのか、面倒事に巻き込まれたくないのか、慌てて訊いてきた。