ウエディングドレスを着せてやろう

 



 月曜日、花鈴は光一に朝の報告をしたあとで、専務室を去ろうとして、あっ、そうだ、と足を止めた。

「そうだ、安芸さんによろしくお伝えください」

「安芸さん?
 なんでだ」

「それが、見合いに行ったら、安芸さんが居たんですよ」

「……それは、見合いに行った場所に安芸さんが居たということか?」

「いえ、見合い相手が安芸さんだったんですよ」

「誰の?」

 私の、と花鈴は言う。