こいつは正義感お高めな、なんちゃってヒーロー野郎だ。
ただ、こいつでさえ手段を選ばない場合がある。
「そうだ。サラが……」
「……」
「危ないかもしれない」
そういえば、ずっと一定だった冬夜の顔色がようやく変わった。
「……最上階。701号室」
やっと吐いたか……。
こいつにとって、肝心要の点はサラ。
俺は返事はせず、部屋を飛び出した。
俺がいなくなった部屋で……。
「はぁ……あいつ、卑怯すぎ……。東に連絡しよう……」
冬夜が、そんな言葉を吐いていたことも知らずに。
*次回の更新4月4日(土)13:00〜*

