総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜




 ……いや、待て。

 今の声……聞き覚えがある。

 あの威嚇するような低い声。あれはたしか……。

 俺の中に、ひとりの男が浮かんだ。



 ……西園寺、蓮……?



 一度そう確信すると、西園寺の声にしか聞こえなくなった。

 聞き間違い……いや、あんなおぞましい声、聞き間違えるはずがない。

 どうしてサラが西園寺と一緒にいるんだ……っ。

 まさか、そこが繋がっているなら――サラが俺の愚行を知っていることも、納得がいく。

 俺はすぐに部屋を飛び出し、隣の鳳冬夜の部屋に向かった。









 扉を叩くと、玄関の扉が開いた。



「何……? どんだけ叩くんだよ、インターホン鳴らせばいいのに……」



 風呂上がりなのか、濡れた髪のまま迷惑そうな表情で出てきた冬夜。