この好きは桜の花びらとともに


「ううん、もう会えないと思うと寂しくて」

「そう思ってくれて嬉しい……そうだな、もうお前と会えなくなると思うと俺も寂しい」



……だったら私と付き合えば寂しい思いはなくなるよ?

なんてことは君を困らせるだけで、口が裂けても絶対に言わない。



「へへ、お互い様だね」

「本当だな」



胸が苦しくなって、今にも溢れ出そうな

誰にも言えないこの想い。


だけど告げなかったら、きっと後悔する。

最後だし、後悔はしたくない。

……ごめんね、言わないって決めたのに。



「……君のことが好き」



臆病な私にとっては精一杯の告白。



「うん、俺もお前が好きだぜ!」


「……っ」



だけど、彼には届かなかった。