君の笑顔に一目惚れした高校2年の春。
あれからそろそろ2年が経つ。
「……写真、撮らない?」
「うん、いいよ」
「やった!」
スマホを手に持ち、勇気を出して君に近づく。
無事に自撮りもできて、私は上手く映っているか確認する。
君の隣にいた私は、ぎこちない笑顔だけどこれまでで一番嬉しそうだった。
「あ、ありがとう!」
「どういたしまして」
うん、やっぱり君の笑顔が大好きだ。
進路が違うから、これで見るのが最後になってしまう。
叶うならこの想いを伝えたい。
だけど……
「じゃあ、俺頑張ってくるわ」
「……うん」
君は今から好きな子に告白しに行く。



