今の俺の職場・部屋だけじゃなくて、
あの子の事も全部バレてました・・。

めちゃくちゃに暴れられました。


落ち着かせるなんて事も出来ずに、

何とか振り切って、
一旦あの子の部屋に逃げ込みました。



“君にも危害が及ぶかもしれない。
だから別れよう”


そう提案したけど・・

“一緒に逃げよう”と・・
言ってくれました。


だから先日・・
3回目の“夜逃げ”をしました。

刑事さん達にお手を煩わせて申し訳ございませんでした。


正直・・さっき、部屋のチャイムが鳴った時は心臓が止まるかと思いましたよ・・。


でも・・扉の向こうに立っていたのが関本さんで・・警察の方で良かったです。




・・・・・あの・・でも・・・
マリは誰が殺したんですか・・?



まさか・・・?
・・俺じゃないですよ!!?


あ・・ありがとうございます・・。


はい・・・・。

あの・・こんな事言うのは不謹慎かもしれないけど・・今すごくホッとしてます。


もう逃げ回らなくていいんだって。
もう怯える必要なんか無いんだって。


はい・・ありがとうございます・・。


・・・・・必ず・・・・・
あの子を幸せにします・・・。






第5章 完