その頃、

早川家では両親がゲッソリとした表情でリビングにいた。

午後一に武者家へ詫び訪問し先ほど帰宅した。

どこで育て方を間違えたのか

三人の息子たちには閉口していた。

長男と次男は毎週末不在なのは常であったが

三男が外出中とは今までになかったことだ。

「純一は温子さんと一緒なのかしら。」

「さあな。私らにはもう手に負えんよ。」

「そうね。大おばあ様にお任せするしかないわ。」

「それがいい。」

この夫婦はすべてを大おばあ様に任せることで楽になりたがっていた。