貪欲に愛を欲す

「それじゃあ、今日が日曜で、
明日から通おっか?」

「うん。…って、早くない?」

流石に、次の日って早すぎじゃ…

「大丈夫大丈夫。
李鵬高校の理事長とは顔馴染みだしねぇ?」

顔馴染みって…
流石お顔が広いことで…
と、頭の中で感心する。

「俺も愁も李鵬が母校だからな。」

「えっ!!制服見たいっ!!」

っと、つい興奮して声が大きくなってしまった。

「って、えぇ?麗ちゃんそこぉ?
相変わらずズレてんねぇ。」

愁の言葉に首を傾げる。

だって、…
逆に、どこ?それに、李鵬高校の制服は可愛くてカッコイイっていうし。

それを鷹人が着てたんだよ?
鼻血ものだよ絶対。
見たいもん。


「言っとくけど…着ねぇぞ?」

腰を抱くように回されていた腕に力が入る。
色っぽい声で耳元で囁かれるものだから、
こそばゆくて、恥ずかしい。

けれど、私の妄想が却下されて
気分は最低落。


分かりやすく口を尖らせてみる。

「んな事しても可愛いだけだぞ?」
「麗ちゃんの年相応の仕草って
可愛すぎてだめ~」

鷹人の細い指が私の頬を挟み、
愁がニヤニヤ顔で此方を見る。

「だから、てめぇは殺されてぇのか?」