愁side

嫉妬して機嫌の悪い鷹人と、
それを嬉しそうに宥める麗ちゃん。

…それにしても、鷹人がこんなに変わるとはなぁ。
黒崎鷹人。俺の、世界で1番尊敬する、何よりも大切な俺の主。

鷹人の女嫌いは有名で。
鷹人は…まぁ、過去にちょっとあって、昔から女が嫌いだった。
まぁ、顔のいい鷹人には、馬鹿女しか集まらないこともあってねぇ?

だから、鷹人は、女の扱いがそこら辺のゴミより酷い。
性欲処理に関しては、俺が審査して、通った女をホテルに用意させるけど、服も脱がずに抜いて終わり。

30分程度しかそこにいないしね。

本人も、恋はおろか、政略結婚もしないようだったしさ。
普通、極道ってのは、子供が継ぐものだけど、(じゃないと要らない抗戦が起こるし)世継ぎもつくらず、下の子で才能のある子を継がせるつもりだった。


そんな鷹人が、愛する女を見つけるなんてねぇ。

それが、麗ちゃん…
紅のガーベラってことにビックリだけど。

飯買いに行ってる間に、情報屋の“叶”に調べさせたけれど、噂は噂でしかないみたい。

それにしても…麗ちゃんの家族は許せないねぇ?