貪欲に愛を欲す

「ふふっ、よく見られてるよねぇ」

と微笑む彼女は凄く可愛く、美しい。
が、麗の美貌にやられた奴らがストーカーでもしているんだろう。

くそむかつく…調べて潰すか。
んなこと、麗に言えるはずもないが。

「…燃える神秘の愛、か。
なんか、良いなそれ。」

「ふふっ、でしょ?」

そう微笑む麗。

けれど、途端に暗い顔になる。

「でも、それ…紅のガーベラってあだ名には悪意があるでしょ?…
嫌い、なんだ。」

きっと此奴は、世の中の全員に好かれたいというタイプではなく、誰か1人に強く愛してもらうことを望むタイプだ。

けれど、どんなに外見が大人びていても。
どんなに強く生きても。

所詮、未だ高校生の餓鬼だ。

四方八方から浴びせられる罵声と悪意。
それを1人で抱え込み、平気な顔をするのは無理があるだろう。

「お前は、紅のガーベラじゃねぇ。
俺の女だ。鷹羽の女。」

そう言うと、頬を赤く染め、コクリと首を縦に振る麗を、護りたいと思う。

もう、誰にも傷つけさせない。

俺の檻に入れ、二度と出してやるものか。

俺の檻の中で、暖め、育てる。

…邪魔な奴らは、消えてもらおう…