貪欲に愛を欲す

「って…ぇぇぇぇ!???
たかっ、鷹人が微笑んでるぅぅ!?」

…此奴うるさいっ!

「うるせぇ。黙れ愁【Syu】」
鷹人も同じことを思っていたのだろう。
低い声を出して、冷たい目線で愁、と呼ばれた
マシンガントークのうるさい彼を見ている。

「うん。うん…何だろう…
こっちの方がしっくり来るんだけど…」

何この人…ドM?

「キモ。で、着替え寄越せ。」

鷹人の声に「あぁ、はいこれ」と言って
マシンガントークのうるさい彼が
鷹人に何かを渡す。


少し離れた身体。
「さっきの部屋で着替えてこい。」

優しい声に、「うん。」と返事をする。

そして、鷹人が私を抱き上げた…時、
「待って待って待って?取り敢えず…この子、
うん。顔見せて?」

マシンガントークのうるさい彼…
長い、愁でいいや。

愁が、鷹人を止めようとする。

でも、鷹人に話さなくていいって言われたし、
鷹人は止まる気もないみたいだから、
私はそのまま鷹人の首元に顔を埋めたまま。


「いやいや、だから…」
「るせぇ黙れ。」

食い下がる愁に、鷹人の声が入り、
愁が黙る。


そして着いた、さっきまでいた部屋。