貪欲に愛を欲す

「麗。結婚しよう。」

甘い雰囲気に包まれて、私からキスをしようと彼の方を向いた途端。

ごほっ、ごほっとむせてしまった。
鷹人が、爆弾発言を落とすから。

「…今?」

「悪い、ロマンチックじゃ無かった。」

ミスった…と言わんばかりにため息を零す鷹人。

「っっっ、ふふふっっ」
ダメだ、どうしよう。笑ってしまう。

「鷹人、ロマンチックなんて言葉知ってるのね?驚いた。ふふっ、でもそこじゃなくて、
凄い甘い雰囲気だったのに、急に爆弾を落とすから。」

鷹人の首に自身の腕をまきつけ、彼の首に先程出来なかったキスを落としながら話す。

「急じゃねぇ。出会った時からお前と結婚することは決めてたからな。」

「何それ、本能?」

「あぁ。ひと目で分かった。」

何照れくさいことを顔色ひとつ変えず言っているんだろう…

「ふふ、嬉しぃ。」

まるで、私にしか端から興味がないと言われているみたいで。


「麗、返事は?」
まるで子犬のような目で此方を見てくる鷹人。
そんなの、決まっているのに。
本当、狡い人。

「勿論。お願いします。
…一生、愛してくれるでしょう?」

「あぁ。当たり前だ。
苦しいくらいに、愛してやる。」