貪欲に愛を欲す

百合が呆れてなかったこと。
私のことを想ってくれてること。

「ううん…謝らないで…
悪いのは、私だから。でも、ありがとう。」

「ふふっ、ううん。もちのろんだしっ」

百合の明るい声につられて私も笑顔が零れた。


…少しの間、沈黙が流れる。

それでも切らないのは、伝えたいことがあるから。

“まだ友達でいてほしい”って。

けれど、言えないのは、
私が弱いから。


聞こえた、百合の小さな声。
「…ぅち、麗のこと、ずっと親友って思ってるからっ…」

目に溜まっていた涙が
頬にこぼれ落ちる。

「わ、たしもっ。百合のことっ、親友って、大好きって、ずっと、思ってるっ。」

嬉しくて、つい大きい声が出る。

けれど、百合が嬉しそうに「うちもっ」と言ってくれたから、良かった。

それからちょっと話をして、来週から来ることを伝え、お互い連絡先を登録することを約束して、電話を切った。

スマホの画面を消して、
部屋に入る。

パタンと扉が閉まる。

「…鷹人っ」
急ぎ足で向かい、鷹人の腕に飛び込む。