貪欲に愛を欲す

「あ?当たり前だろうが。
俺の愛は全てお前にやってるからな。」

当然だと言わんばかりに鼻を鳴らし、
私の唇に甘いキスを落とす鷹人。

「女でも気に入らねぇが、麗が友達を大事にしてぇってのは分かってるから…まぁいい。」
“でも俺が最優先だぞ。”

今すぐにでも喰われそうなくらい熱い目。
溶けてしまいそうなくらい甘い声。

鷹人は、甘い。
甘くて、甘くて、溶けてしまいそうなくらい。

その甘さが、心地いい。

鷹人の愛が、私を形成する全て。



ガチャリと音をして空いた扉。

電話を片手に持った愁が戻ってきた。

「愁、お帰りなさい」

「ん。ただいまぁ。
麗ちゃん、連絡取れるよ?今からする?」

コテンと首を曲げる愁。

愁の言葉に、自分の表情が明るくなるのがわかる。

「うん。とりたいな。」

愁から1枚の紙を受け取り、
スマホを手に取って部屋を出る。

パタンと音がして閉まった扉。
暗闇の廊下に、明かりもつけずに立つ。

急に独りになったような、
そんな孤独感に見舞われる。

ふぅ、と息を吐いてスマホの明かりでギリギリ見える電話番号を打ち込む。


プルプル…プルプル…
と機械音が鳴り響く。