貪欲に愛を欲す

「うん。百合にしたくて。
白藤百合。友達になってれて、優しい子だから…」

目の下に隈をつくってまで、私を心配してくれていた百合。

本当に優しい、心の綺麗な子だから…

そんな百合を突き飛ばして、傷つけてしまったことを謝りたい。

そして、もし、良かったら…
まだ、友達でいて欲しいと言いたい。


せっかくスマホを買ってもらったんだから
連絡先を交換しておけば良かったんだけど…


「うん、分かった。白藤百合ちゃんね。
聞いてみるよ。待ってて」

優しい笑顔を浮かべてくれた愁。


「ありがとう」と感謝の言葉を伝える。

連絡が取れることが分かってひと安心する。


「…鷹人?どうしたの?」

愁が電話をかけに部屋を出ると、
「はぁ…」と息を吐きながら私の肩に顔を埋める鷹人。

「…いや、電話をかけてぇなんて、お前にそんな大事な奴が出来たのかと…というか、男だと思った」

またも、「はぁぁ」と息を吐いた鷹人。

クスリと笑ってしまう。

溜息はつくし、さっきは怖い顔をしていたから何事かと思ったら勘違いなんて。

不安損じゃない。

けれど…
「私、愛されてるなぁ…」

嬉しくて、仕方がない。