貪欲に愛を欲す

はぁと息を取り戻し、口を開く。
麗ちゃんが戻ってくるまでに話さなければいけないから。

「鷹人」

「黙れ殺すぞ今すぐ帰れ」
…嫌なんだけど。

「…若、報告です。」
俺の言葉に眉を動かした鷹人。

俺の雰囲気で麗ちゃんの事だと気づいたのだろう。麗ちゃん中心に世界が動いている鷹人は、何があっても麗ちゃん関係の話なら聞く。

「美作瞳は落としました。
ですが、若姐さんから‘’いつものように”全てを奪うことは変わらないそうです。

若に若姐さんが犯されている写真を送る用に言われ、美作瞳には実行したと合わせております。その写真を見れば若姐さんをきっと捨てるだろう、そしてその隙に美作瞳が取りいる作戦のようです。」

普段はタメ口で緩く話している俺だけど、
組の…仕事の話をする時は、主には敬語を使う。それが筋だから。

…あの日、麗ちゃんが瞳に会った日。
あの後、俺は鷹人の命で瞳を甘やかしながら、彼奴の本心を探った。

大好きだった両親。
それは麗ちゃんが家に来てから、自分だけのものじゃなくなった。

それよりも、自分を見てくれなくなった両親。

そこから始まった麗ちゃんへの嫉妬。

友達も好きな人も自分じゃなくて麗ちゃんを好きになる。それを、奪っていた彼女。