貪欲に愛を欲す



マサさんの処置(ご自分でさせちゃったんだけれど)も終わり、ようやく話しが出来る雰囲気になった。

否、私に頭を撫でられている鷹人は、
未だにその機嫌を治してくれはしないだが。

「それで…マサさん、お話があったんじゃないんですか?」

マサさんは、処置は終わったとはいえ、未だ鷹人に怯えきっちゃって、声も出せそうにないので私から話を投げることした。

すると、はっとした顔をして、此方を(主に鷹人を)一目見ると、ふぅと息を吐き出して口を開いたマサさん。

「は、話っというか…あのぉ…若に呼び出されたんすけど…」

だから話があるのは俺じゃなくて…までいうと、モゴモゴと口を閉じるマサさん。

マサさんの言葉に反応を見せない鷹人。
腰に回された鷹人の手を撫でながら首を傾げる。

鷹人に呼び出されたマサさん。
家に来たマサさんを追い出そうとする鷹人。

可笑しくない?

「鷹人?」
撫でていた手をポンポンと叩いてみる。

本当?という意味と、どういうこと?という意味を込めて。

「…今すぐ来いとは言ってねぇ」
愁相手のようにめちゃくちゃ低い声を出した鷹人。

つまり、呼び出したのは本当ということ。
…なのに追い出そうとしたの?