貪欲に愛を欲す

「…麗。此奴には何もいらねぇ。
こっち来い」

ポンポンと自分の足の間を叩く鷹人はスルーする。

「あ、あ、だ、大丈夫っす!」
…ほら。マサさんがまた怯えちゃった。

「それじゃあホットを持ってきますね。」

未だ何かを言おうとしている鷹人は
放っておいてキッチンに行き、
2人分の珈琲と自分用のホットミルクを用意する。



…それにしても、また会うなんてなぁ…

マサさんと会った日。
巻き込まれる形になって…拉致られて…
最悪な日だと思ったけれど、

私はマサさんにこれ以上ないくらい感謝している。
だって、マサさんが居なかったら、
きっと今も瞳の“玩具”だったんだもの。

マサさんが、鷹人に出会わせてくれたの。

そう考えたら、マサさんは恩人。


3人分の飲み物を準備し終わり、
鷹人とマサさんのもとに行く。

…カオス。


先程まで綺麗になっていたはずの本は床に散らばり、マサさんの頬の傷は酷くなっていて、煙草を吸う鷹人の傍で犬の様な格好をしたマサさんがペコペコと頷いている。


…もう一度いうけど。カオス。