貪欲に愛を欲す

けれど、彼の目が私に向いていないことに少しの焦りと不安、何より大きすぎる嫉妬を感じる。

「鷹人、お帰りなさい。」

そんな自分を隠しながら、玄関までついた鷹人に手を伸ばすと、何処か不機嫌そうな顔。

ふふっ、可愛い。
「嫉妬か?」って顔をしている。

鷹人からの嫉妬なんて私にとってはご褒美だから、そのまま抱きつく。

「ふふっ、お帰りなさい。
鷹人に用事があったみたいで来られたんだけど、鷹人が居なかったから出ちゃった。」

玄関先だということも忘れ、
首筋と頬に軽い口付けをする。

「あぁ。ただいま。


…俺に用事なんて知るか。いいか麗、インターホンがなってもスマホをだろうと俺以外の男なんて無視しろ。…いいな?」

鋭い目線を此方に向けられる。
けれどその目の奥には抑えられないほどの私への恋情が宿っている。

「ふふっ、うん。これからはそうするね?
けれど…今日は聞いてあげて?」

私が首を傾げると、
仕方ねぇと言いたげに舌打ちをし、
その目を更に更に鋭くしてマサさんをみる。

あぁ、もう強面マサさんがか弱い子兎に見えるよ…