貪欲に愛を欲す

チラリと周りを見ると、
有り得ないものでも見たかのような表情の面子たち。中には何故か顔を赤く染めている奴もいる。

と、そんなことはどうでもいいんだ。
俺は、俺の帰りを待つ麗を1秒でも早く抱きしめてやらなければいけないのだから。

「…帰る。」

後はお前が処理しとけと愁に目線を送り、渋々頷いた様子を確認してから倉庫を出る。

「「「あっ、し、失礼します!」」」

倉庫を出た俺に、良くも分からない挨拶を送る面子を無視して車に乗る。


「急ぎで家に戻れ。」

「承知」

アクセル音を響かせて車が出発する。