貪欲に愛を欲す

「…手首には蕁麻疹。
ふふ、体は正直だね?拒否反応。

そして、黒翁様を殴ったって非難されて。
何だか、色々思い出しちゃったの。
気づいたら、鷹人を呼んでた。

…迷惑かけて、ごめんなさい。」

ったく、此奴は俺の気持ちを分かっているようで全然分かっていない。

俺は、気づいたら俺を呼んでいたという言葉だけで、胸が高鳴るほど嬉しいんだ。
自分でも異常だと思うほど、お前に堕ちてんだ。

そんな俺が、お前を迷惑だと思うわけないだろ?


麗の手首を掴み、キスを落とす。
力を入れれば折れてしまいそうな細い手首。

不謹慎だが、俺以外に拒否を示している体が愛おしくて仕方がない。

もっと、もっと。
もっと、俺に堕ちろ。

「迷惑なわけがねぇ。むしろ、俺を頼らねぇ方が迷惑だな。」
迷惑というか…嫌なだけだが。

「黒翁の護衛は外す。本家から出す。」

「…本家?」
首を傾げる麗に頷く。

「俺の家だ。黒崎組の組員に護衛をさせる。」

「それって、大変でしょ?大丈夫。私がもっとちゃんとすればいいだけだもの。」
麗はこういう時だけ頑固になる。

ちっ、さっきまでは俺に縋るように頼ってくれていたくせして…