貪欲に愛を欲す

鷹人side

麗の首裏に、またひとつ増えた跡。
それに麗は嬉しそうに笑う。

「…他の男の匂いがする。くせぇんだよ。」
吐き出された俺の言葉。

麗が此方を見て、首を傾げる。

…確かに、今の俺は気分がいい。
今までならば、何かあったとしても、麗は誰にも頼らなかっただろう。

「何かあったら、電話してもいい?」という麗の言葉に頷いたものの、
きっと麗は頼ろうとしないだろうと思っていた。

けれど、俺のスマホにかかってきた電話。

出た時の麗は、今にも泣きそうで…
電話口から聞こえるに、きっと麗は1人だったんだろう。

声が震え、軽くパニックになっている間、
俺に頼るように電話をかけてくれたことに、
有り得ない位に胸が震えた。

嬉しくて、愛おしくて…

…けれど、抱き締めた麗から香るのは、いつもの甘い匂いだけでなく…
男物の香水の匂いがした。

まぁきっと、此奴がパニックを起こした理由はそれだろうから、その事について、嫉妬を表に出すことはしないが…

臭すぎて、風呂に入らせた。


そして、脱がせた時に、
右手首に蕁麻疹のような赤い物体がブツブツと出来ているのが見えた。

現に今も、無意識にもそこをかいている。

「麗、手首どうした。」