貪欲に愛を欲す

「…ごめんなさい。」

ポツリ、と声に出すとその声は小さくて。
自分が惨めで仕方なかった。

「ごめんなさい。ごめんなさい。」

心配をかけて。迷惑をかけて。弱くて。
全てのことに謝りたくて、言葉にする。

「ごめん、なさい。ごめんなさ…んっ、」

…塞がれた唇。
開いた口の中に、鷹人の舌が入ってくる。

喰らわれるようなキスに、
もう何も考えられなくなる。

「謝るな。もう、謝るな。」

鷹人との甘い口付けに、私は何も考えれなくなってしまう。

私を抱き締める、ミントグリーンの匂い。
此処は、私の居場所。

目を瞑ると、先程よりも、鷹人の温もりが感じられる気がした。

居場所に縋りつくように、そのまま目を瞑って鷹人に擦り寄る。


車のスピードが落ちて、止まる。
鷹人が私を抱き上げたまま、マンションに入っていく。

抱き上げられている間に、
私達の間に会話なんてものはなくて。

けれど、決して居心地が悪いものではなくて。

きっとそれは、私の髪に手を絡める鷹人の表情が暖かいからだと思う。

さっきまで、軽いパニックを起こしていたというのに。鷹人は簡単に、私を闇から救ってくれる。