貪欲に愛を欲す

私を抱きしめたまま、コクリと頷く鷹人。

「当たり前だ。直ぐに来る。」

「うん。ありがとう。」

「…愛してる。」

「ふふっ、私も大好き。」

甘いキスを交わして、ご飯を作って、二人で食べて、身支度を整える。

そして、学校に。

「行ってきます。」
今日も神代さんが運転して下さった車から降りる。

離れる前に、鷹人と軽いキスをして、
そのまま教室に向かう。

やっぱり、鷹人は不安なんだと思う。
その証拠に、車の中では、私が離れないように手を繋いでいたし。

きっと今も、盗聴器で聞いているのだろう。

「ふふっ、鷹人愛してる」

ネックレスの中にある盗聴器に向かって鷹人に伝える。

靴箱について、靴を履き替えると、
案の定鳴ったスマホ。

取り出してみると、そこには鷹人からのメール。

“手が出せない所で煽んな”

ふふっ、これは帰ったらちょっとやばいかも?
「ふふっ、お家に帰ったら…ね?」

再び、盗聴器に向かって言う。

何だか、こういう使い方をするって…
すごく変な気分。

ふふっ、楽しいけど、ね?

電話をしないのは、鷹人の気遣いだろう。
“覚えとけ”というメールはきたけど…