貪欲に愛を欲す

「彼奴の笑顔見破ったのなんて、
俺と鷹人と麗ちゃんだけだよ。」

何故かニコニコしながら話す愁。
玲於もビックリしただろうなーと続ける。

「あぁ、本人には言ってないよ。」

「え?まじで?何かさぁー、嘘の笑顔って分かったら、嫌になんなぁーい?」

あ、緩い愁に戻った。

んー…でも、嘘の笑顔って分かっても…
「幸村くんに関心はないからどうでもいいかな。大変そうだなとは思うけど。」

私が気にかけるのは、大切な人たちだけ。
鷹人に愁、神代さんと百合。

今のところは4人だけ。

「麗ちゃんらしいねぇ。」
満足そうに微笑む愁。

何がかは分からないけれど、お気に召したらしい。

「…鷹人?」
そして、肝心の鷹人は…

「最高だな麗。」

「ふふっ」

鷹人も、どうやら機嫌が直ったらしい。
どんな鷹人も好きだけれど、
やっぱり笑っている鷹人が好きだから。

私も、嬉しい。


「はぁ、どうせ俺以外に関心を持たない麗ちゃんが最高だとか言いたいんでしょー?」

「今は鷹人と同じくらい百合も大切。」

「あ゛?ふざけんな。」

私と愁で鷹人をからかって笑いあった。

…愁にはいくつもの傷が出来て、
私には沢山のキスマークが増えたけど。